騙されているかも!?広島市の不動産売却トラブル相談
2022/03/08
こんにちは!
広島市、府中町で活動しています、AXCISの䑓原です。
不動産取引は大きな金額が動くこともあり、よからぬことを考える輩が存在します。
消費者センターなどに寄せられた苦情内容は、しつこい、強引な勧誘など営業方法による内容が多いようです。こういったトラブルは、しかるべきところに相談すれば何とか解決できる問題です。
どうにもならないのが、売主が気付かないまま事が進んでしまい、いつのまにか詐欺被害やトラブルにあってしまうことです。不動産は明確な価格が存在しませんし、取引に注意する点も多い売買行為なので、詐欺にあっていることに中々気づきません。
不動産を売却する時には、誰もが起こりうる可能性がありますので「こんなことがあるんだな・・。」と内容を知っておきましょう。
不動産売却時によくあるトラブル内容
・査定が高すぎる
不動産を売却する際、最初に行うことは所有の不動産が幾らで売れるのか、不動産会社への査定依頼です。
そこで相場の価格よりも飛びぬけて高い金額が表示されることがあります。
売主からすると、「こんなに高く売れるんだ!?ラッキー。」と思うかもしれませんが、結局相場での価格帯でしか売却は出来ません。
なぜこのようなことをするかというと、「媒介契約が欲しい」からです。
売主は数社に査定を依頼しますが、その数社の中から選んでもらえるように「ウチだったらこの値段で売れますよ!」と異常な高値で提示してきます。
でも結局不動産は「現在の相場価値+α」でしか売れません。
・査定が低すぎる
先程とは逆に、相場よりも査定価格を安く出してくるケースです。
なぜそんなことをするのか?
答えは単純で、安く買いたいからです。
買取業者は少しでも安く買って、少しでも高く売りたいものです。これは商売の基本なので悪いことではないと思いますが、売主からすると本来得られる利益が得られない可能性があります。
ただ、買取は再販が目的なので、会社も再販時に損をするくらいなら買い取りませんよね?買い取れば税金、調査費用、解体や整地費用など再販するまでにコストがかかりますので、相場よりも割安で買わないと商売になりません。
売却を急ぐなど、売主に何らかの理由があれば買取りはすぐに現金化できるのでいいと思います。
これが度を超えた超激安になると、売主の事は何も考えていない悪意になりますので要注意です。
また、誰かに安く売りたいというのもあります。親戚や知人にお得な掘出し物件として購入させるためです。
売主にとっては何一ついいことがありません。
・余計な手数料を払わされる
不動産を売却する時には色々お金がかかります。その中で不動産屋に支払う仲介手数料と言うものがあります。
取引金額によって違いますが、
<売買価格✕3%+6万円+消費税>
これが仲介手数料として売主から頂ける上限です。
売主からの要望も無かったのに、
「広告費〇〇万円払ってくださいね~。」
「調査費で〇万円かかったんでお願いします~。」
など請求することは出来ません。不動産会社が仲介手数料以外のお金を請求することがあったら要注意です。
土地家屋調査士など、それぞれ専門の業者がありますので、何の為の費用で、どこに払う費用なのか注意しましょう。
・不動産登記を書き換えられる
これは一番避けなければならないトラブルです。
不動産を売却する時には、代金支払いと登記移転の同時決済が基本です。
代金の受け取り → 権利書など書類の引渡し → 登記
上記のようにまずは代金の受け取りが一番です。
これが代金を払う前に、登記に必要な書類などを渡してしまうと、お金をもらっていないのに、登記だけ書き換えられてしまったという最悪のケースになる危険性があります。
登記を書き換えられてしまうと、民法上簡単に取り返すことは出来ません。
絶対にお金をもらっていないのに、無資格者に重要書類を渡してはいけません。
・使えない小切手での支払い
小切手で支払われたものの、その小切手を現金化しようとしてもできないケースです。
これは典型的な詐欺なので、まず買主との連絡は取れません。
小切手はよくわからないので、現金か銀行振り込みにしてまらいましょう。
まとめ
詐欺を行うフィールドとして不動産取引はよく狙われます。
ただ、売主側は物が自分の手の中にありますので、少し注意していれば回避できることです。
相場は誰でも知れべることが出来ます。
依頼していない、説明のない料金を払う必要はありません。
お金をもらっていないのに、商品を先に渡すことなどあり得ません。
小切手はよくわからないので扱わない。
「不動産だから特殊なんだ」ということはないので、普通の商品売買と同じに考えて「普通有り得んじゃろ!?」と思うことがあれば詐欺を疑いましょう。
事例を知ることでトラブル回避になればと思います。
分からないことがあれば悩まずに、「ん!?」と思った時点で相談しましょう!