借金が怖いので一括返済、はるかにハイリスクでは?
2022/03/26
こんにちは!
広島市、府中町で活動しています、株式会社AXCISの䑓原です。
先日、この様な相談を受けました。
Mさん「住宅ローンを一括返済しようと思うのですが・・・。」
コツコツ貯金をしてローンを返済できる金額まで貯まったとのことです。
もともと、Mさんは借金の持つイメージが悪く、例え住宅ローンでも早く返済してしまいたいと思っていたようです。
やっと返済の目途が立ったのですが、「どっちがいいのだろう・・・。」と思い、相談してくれたようです。
さて、住宅ローンは一括返済したほうがいいのか考えてみましょう。
最も重要なのは
「返済後の預金額」です。
返済して借金はありません。
でも貯金がゼロになっちゃたんで、返済が無くなった分コツコツためていきます。
借金よりも、こっちの方が恐ろしいです。
例えば、借入金額3500万円 期間35年 金利1% のローンを組んでいたとします。
年約119万円・月約9.9万円の返済です。
20年経過であれば、残債は約1650万円です。
残り15年の利息分は約128万円、年8.5万円・月0.7万円の利息です。
いくら借金が怖いと言っても、月々10万円程度の返済です。しかも今まで、返済しながら20年で1650万円も貯金出来る力があるのです。
残り15年の利息がもったいないと言っても、月7千円程度の利息です。
この借金では、余程の事がない限り生活の土台は崩れません。
もし何か余程の事があっても、十分に対応できる預貯金があるのですからどうにでもなります。
一番怖いのが、預貯金が無い状態
「いやいや、返済が無いのだから、今までよりも早くお金が貯めれるよ!」と思うかもしれません。
間違ってはいませんが、問題は「余程の事」はいつやってくるのか誰にもわからない事です。
お金が貯まってから来てくれればいいのですが、貯金がゼロの状態の時にやって来てしまったらどうなるのでしょう?
また別の借金をしなければいけません。
住宅ローンと違って、1%の金利で貸してくれる借金はありません。
最悪、僅かな一時が耐えれなく、住宅を手放さないといけないケースになることもあります。
「借金は悪」この昭和の概念はもう捨てましょう。
金利が昔みたいに5~8%なら借金はするものではありません。
しかし、金利1%前後の低金利で貸してくれるのであれば、ガンガン借りたほうがいいと思います。
現金は力
現金があれば、何かあっても対策が取れます。
身体を壊したり、会社が倒産したり、何か有事があった時頼りになるのが現金です。
いくら無借金でも、何の助けにもなりません。
何もなければお金に働かせることが出来ます。
1650万円を返済に回すよりも、半分は貯金、半分は投資に回してみることを考えてみてはどうでしょう。
例えば、月5万円積立投資をして、年率想定利回り4%、15年間行ったとします。
15年後の運用結果は、
積立額900万円、運用収益330.5万円、合計1230.5万円になります。
もちろん相場なので絶対こうなるとは限りません。あくまでシミュレーションです。
ここで言いたいのは、利息を惜しむよりも、利回りのいいお金の動かし方があるということです。
まとめ
・貯金がゼロになると有事の時に対策できない。
・金利1%の利息はしれている。
・他の投資を行う機会を無くす。
よって、私が思う結論は「住宅ローンの一括返済はしない方が良い」です。
返済してもたっぷりとお金が残っているのであれば、一括返済もアリかもしれません。
でも、やっぱりお金があっても一括返済はしないかなぁ。
投資に回すと思います・・・。