不動産価格、安くならないその理由。
2020/07/05
2020年がスタートして、株価の暴落(一気に戻りましたが・・・)、コロナ禍問題、ろくなことがありません。
その何かがある度に「不動産も下がる!」などのコメントやニュースも併せてありましたが、一向に下がる気配を感じません。
もちろん、まだ数ヶ月のことなので、今後下落していく可能性もあります。
大まかに、下がると思われる要因は、
「少子化で人が少なくなるのだから土地、建物が余るだろ!」
「景気が悪くなれば、買える人が少なくなるから価格も下がるだろ!」
この2点が一番よく言われています。物の価格は需要と供給ですから、おっしゃる通りだと思います。
私が思うに、一括りに「下がる」ではなく「二極化」していくように思います。
みんなが欲しい地域の不動産は高い。
みんながそんなに欲しくない地域の不動産は安い。
すでに、この動きは顕著に出初めています。バブル時代に郊外の団地が沢山できました。広島市でも、東区、安佐南区、安佐北区、西区、佐伯区などには、すごく上のほうまで団地が広がっています。将来的にしんどいだろうな・・・と思う地域では、価格の下落は始まってきています。
逆に、広島は災害への意識が高いので、ハザードマップを気にしている人が多く、平地の人気が非常に高いです。中区、南区、駅北の東区、府中町は一向に下がりません。むしろ「まだ上がるんか・・・。」と思うエリアも多くあります。
人口が少なくなれば、居住圏の円が狭くなるだけなので、この二極化は非常に凄まじいものになると思われます。
今のところ、収益物件も利回りの大きな変動はありません。依然、販売されている物件の利回りは低いです。低いということは、価格が全く下がっていないということです。弊社でも、自社用に探していますが、購入したいと思える物件が全く出てきません。色々紹介をいただきますが、購入に踏み切れない物件ばかりです。
新築で建てるにしても、建築費コスト高、土地の価格高を考えると、どちらかが余程良い条件でない限り、とても建てる気にはなりません。
このような状況なので中古物件に目が行きます。しかし、古くても良い物件は誰も手放さなくなってしまいますので、中古物件の価格も下がらなくなってきています。
不況に強い賃貸事業なので「欲しい!」と考えている人も増えています。なおさら不動産の価格は下がりません。
安くなるまで待とうと考えているのであれば・・・、
「もうはまだなり、まだはもうなり」
いつのことになるかわかりません(涙)
売る人は、いいタイミングだと思います。
今後下がるかどうかはわかりませんが、間違いなく今は高いです。中古住宅も注目されてきています。
現在、新築の建売住宅だと、4000万円を超えないように設定して販売しています。4000万円を超えると、途端に買手がいなくなるようです。土地が高くて、建築コストも高い現状を考えると、価格を抑えようとすれば、敷地・間取りが狭くなり、品質も低下してしまいます。4000万円以上出すのであれば、自分の好きなように注文住宅にする人が多くなっています。
「建売か~。注文住宅は高いし~。」
なので、中古住宅が人気が出てきています。特に15年~25年くらいの物件は、古くてもしっかりしている建物が多いので、リフォームしたりと需要が高いです。
「売ろうかな~」と漠然に思ったことがあるのであれば、査定価格を知っておいたほうがいいかもしれません。
前回のブログ(不況の始まり。住宅ローンが払えないかも・・・。)でも書きましたが、今後、何が起こるかもわかりませんし、さらに厳しい世の中になる可能性が高いです。
「縁起の悪いこと言うな!ネガティブか!」
と言われるかもしれませんが、事実として目を背けることはできません。「国が~、市が~、会社が~」なんて言っても、何も始まりません。今までなかったことが、世界規模で起こっているのですから、安部さんもトランプさんもどうしたらいいのか誰もわからないのです。
自分の身は身分で守るしかありません。泣き言を言っても誰も助けてくれませんし、みんなそれどころではありません。
いざという時は、やっぱりお金になります。
投資、副業で収入を増やすことは必須ですが、直ぐにどうにかなるものではありません。直ぐに出来ることは固定費を減らすことです。
何か不安を感じているのであれば、手元にお金を残すことが大切なことだと思います。
どうしようも無くなって、どうにかしようとしても、どうにもなりません。
余裕を持って行動することが、重要ではないでしょうか。