離婚が決定!?家はどうしたらいいの?
2022/04/06
こんにちは!
広島市、府中町で活動しています、AXCISの䑓原です。
今年は花粉が例年に比べて多いような気がします。
私は鼻と目にくる花粉症持ちなので、この時期は本当に辛い・・・。
多いと言えば大変ありがたいことに、今年に入ってから不動産の売却依頼をとても多くいただいています。
その中でもコロナによる生活の変化の影響か、在宅ワークが増えてきたことや転勤による単身赴任の減少の影響、経済的な理由など、離婚が原因の売却相談も増えています。
離婚も不動産の売却も、ほとんどの人が多く経験するものではありませんので、離婚する場合の不動産の扱いに戸惑う方は多いようです。
あまり考えたくはありませんが「離婚する場合、家はどうするのか?」について考えてみたいと思います。
離婚したら家はどうなるのか?
最も多い選択が売却です。
一人で住むのももったいないし、子供を引き取った場合、片親だけではローンの支払いも難しくなってきます。売却して現金を分けたほうが現実的な判断だと思います。
売却する場合、先ずはその不動産が財産分与の対象になるかがポイントです。
財産分与とは、夫婦で協力して築いた財産を離婚後に分け合うことを指します。
・財産分与の対象になる不動産
不動産を売却することによって残る売却益は財産分与の対象になります。
基本的に、不動産の売却によって手元に残ったお金は夫婦で半分に分けられます。
また、夫婦で合意があれば分け方を決めることも出来ます。納得されるのであれば、全額どちらかが貰うことも可能です。
ポイントは、結婚後に購入したという点です。
・財産分与の対象にならない不動産
結婚前にどちらかが購入・譲渡された不動産は「特有財産」になりますので財産分与の対象にはなりません。
しかし、結婚後にローンを払い続けている場合は、その部分が共有財産になりますので対象になります。
また、売却してもローンが残ってしまう場合、分けることの出来るお金が手元に残らないので対象にはなりません。
売却する際の注意点
通常の売却する時と同じように注意しないといけない点があります。
間違っても準備不足による、焦って売却にならないようにしましょう。
・不動産の名義
名義人は誰か、持ち分の割合、抵当権等、登記簿謄本から確認するようにしましょう。
・不動産の相場
所有している不動産が、いくらで市場に出ているのかチェックしてみましょう。
ローンの残債と比べてみて、お金が残るのかおおよその判断が出来ます。
・ローンの契約内容
残債の額、債務人、連帯保証人等、契約時から変わっている場合もありますのでチェックしておきましょう。
・支払金額
頭金や繰上げ返済した金額の内訳が必要で、どちらがどれだけ用意したのかをはっきりさせておく必要があります。
親からの援助があった場合も内訳を明確にしておかなければなりません。
・対象期間
財産分与の対象期間は、結婚した日から別居を始めた日までになります。
夫婦で協力して築いた財産は、その貢献度に応じて分配されるケースが多いです。
また財産分与請求は、離婚してから2年間は可能です。
離婚前と後、売却はどちらがいいのか?
どちらがいいかは状況によります。
それは夫婦の仲によっても大きく変わります。
基本的に不動産の売却は、安くすれば早く売れますし、高くすると時間がかかります。
離婚前が良い場合は、
・お互いに話し合える余裕がある
・売却出来るまで、離婚を待つことが出来る
・離婚した後は接触したくない、トラブル要因は残さずにさっぱりしたい
離婚後は良い場合は、
・とにかく早く別れたい
・出来れば高く売りたい
・離婚しても連絡を取り合うことが出来る
離婚前か後かと言うよりも、どっちが時間をかけて取り組めるのかがポイントになります。
まとめ
現在、日本の離婚率は35%らしく、3組に1組が離婚している割合になります。
娘のクラスが36人なので、クラスメートの12人は親の離婚を経験する確率になるので結構すごい数字です。
そう考えると他人事ではありませんよね。私ももっと妻を大事にしようと思います。
不動産の売却は、理由が何であっても準備が重要です。
所有しているのであれば、常に不動産の価値を把握しておかなければなりません。
知っておけば、いざという時に余裕を持って対処できますので、財産管理は十分に行っておきましょう。