土地や建物、共有名義にしてませんか?
2020/07/12
雨はすごいし、コロナも減らないしいいニュースが中々無いですね(涙)
ただ、わからないことに振り回されても意味がありませんし、今私がやるべき事を一所懸命にやるしかありません。TVの過剰に偏った情報に一喜一憂することもバカらしいことです。載せられないように、情報の選別を間違わないようにしたいと思います。
さて、最近相談のあった案件を紹介をします。
<兄弟複数の共有名義の土地・建物>
親からの相続で「もめたくない」「平等にわけたい」「めんどくさい」などの理由で、共有名義にしてしまったケースです。不動産の相続でベスト3に入る「やってはいけない事」です。なぜか?
めちゃくちゃ揉めるから!どうにもならなくなるから!です。
揉めないケースの方が少なく、長く年数がたっているほど面倒なことなります。
この度の相談内容は、
20数年前にAさん(長男)Bさん(長女)Cさん(次女)Dさん(次男)の4人兄弟姉妹4人の共有名義で相続しました。
相談者はDさん(70代)で、この土地、建物にはBさんが一人で住んでいます。
数年前にCさんと、Cさんご主人は亡くなっていますので、Cさんの息子さん2名に権利があります。
この度、Aさんが亡くなったタイミングでの相談でした。Aさんの持ち分も、また相続人の名義になります。
このように、共有名義のままで長い間置いておくと、その子供、その孫、ひ孫・・・と、どんどん名義人が増えていきます。いざ、売りたくても全員の同意が必要ですし、修繕、建替え、税金等などの対応時にも、もめることが多くどうしようもなくなってしまいます。どこに、誰がいるのかわからないので、連絡が取れなくなってしまうからです。
結論:Dさんに持ち分を全部買い取ってもらった。
AさんとCさんのご子息と、しっかり話が出来たことが非常に幸いでした。共有で持っていても意味がないことも理解いただき快く売却していただけました。
これが、「わしの権利があるんじゃけ~、ちょっとやそっとじゃダメで~!」とか「簡単に譲ったりしやせんで~、こんなんじゃダメで~!」とか、そんなことを言う困った人はいませんでしたので、本当に良かったです。一人でもそんなのが居たらアウトです。まず纏まりません・・・。
もちろん、適正な価格で購入してもらいましたし、Bさんにも家賃をいただく形で引き続き住んでいただきます。これできれいすっきりDさんの土地と建物です。
最終的にDさん名義にすることで終わりましたが、もしもDさんに買う気がなかった場合を考えると、実質A・Cご子息は県外ですし、広島市の土地をだれも欲しがりません。Bさんもご自身の相続人がいないのでわざわざ買いません。触ることも売ることもできない「死んだ土地」になります。
よく「こんないい所で、手つかずの土地があるんだろ?」って思ったことはありませんか?大体この共有名義パターンです。
せっかくのご先祖様の残してくれた財産なのですから、ほったらかしはやめましょう。先祖代々の土地を「守る」のと「ほったらかす」は全く違いますので・・・。
でも、相続の話など損得が絡む話は例え親子でも話しにくいものです。なおさら親族間となると、皆が構えてしまいますので非常に話しにくいものです。
なので、お金や財産の話は、第三者を入れることをお勧めします。しにくい話は専門家に任せてしまえばいいのです。言いにくいことも言えるので、話がスムーズに進みますし、解決も早いです。いざという時も悪者になってくれます。
知らない税理士や弁護士に、いきなり相談も非常に勇気がいると思います。
そんな時にはワンクッション世間話をするくらいの気持ちで、弊社にお問い合わせください。
内容によっては、その分野の一流の専門士を紹介しますのでお気軽にどうぞ!!
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