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ウッドショックのその後、不動産に与える影響は?

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ウッドショックのその後、広島市の不動産に与える影響は?

ウッドショックのその後、広島市の不動産に与える影響は?

2021/08/10

ウッドショックのその後、不動産に与える影響は?

こんにちは!
広島市・府中町で活動しています、AXCISの䑓原です。

 

オリンピックも終わってしまいましたね。
さて、これからの経済状況がどうなるのか?不動産価格はどう動いていくのか?
とても気になるところです。

 

「オリンピックも終わったことだし、不動産価格が下がってきますか?」と質問を受けました。
先日のブログでウッドショックのことを書きましたが、今どの様な影響が出ているのかを含めてお話します。

 

 

ウッドショックの影響
 

木材価格の高騰による問題は、今から影響が出てくると思います。
小規模の工務店さんでは、すでに影響が出てきています。大きなハウスメーカーは、何とか在庫や仕入れストックがあったので持ちこたえていましたが、ぼちぼち厳しくなってきているようです。
現在着工前、着工中の建物は、追加の費用が掛かってくることも考えておかなければなりません。
誰もが「そんなに上がらないだろ」「すぐに落ち着くだろ」と思いたいところですが、そう楽観的には考えられない状況かと思います。
また、木材の先物価格が暴落することもありましたが、木材の末端価格にすぐに影響が出ることはありません。

 

現在は、建築価格の値上がりは坪2~5万円ほどで(先期末比)、坪36坪(120㎡)の家だと72~180万円の値上がりになります。
今後、この程度で値上がりで収まるとはとても思えません。大きな買い物になりますので数百万円の差が出てきます。
この流れは最低でも、年内は上昇基調と見るべきだと思います。また、一度上げ止まりしてもすぐに値下がりするものではなく、そこから2~3年間は横ばいで推移するのではないかと考えています。
その時の価格が通常の建築費になるのですが、マイホームを建てるにしても、アパートを建てるにしても、採算が合うのか、価値があるのかを考える必要があります。

 

ここ数年間毎年建築費が上がっているのに、更にウッドショックの影響、安易に考えられる状況ではありません。

 

 

不動産価格は下がるのか?
 

私は簡単に下がらないと思っています。

 

・土地、中古住宅
今後二極化する流れです。交通や生活に便利、災害のリスクが少ない(広島は特に意識が高い)、そういった土地は下がりませんし、上がる可能性もあります。
「景気が悪くなったら、買手が無くなるのでは?」「今後人口が減るのに?」と期待したいのですが、誰もが欲しい場所の土地・中古住宅は残念ながら下がりません。

 

また、ウッドショックの影響も重なります。
新築を建てようにも、建築費が高くて建てれない。建売や分譲マンションの販売業者も、土地も高いし建物も高いので、今まで通りにはいきません。

 

物件の価格が上がっても、我々一般人の収入が比例して上がるわけではありません。それでも企業は、買われやすい価格帯に落ち着くよう商品化しなければ仕事になりません。
例えば、
・今まで1棟建てていた土地に2棟で計画する。
・狭い土地に建てるので、階数を上げて広さを確保する。
・建物の質を下げてコスト調整を図る。
・分譲マンションだと、一戸の間取りを狭くし、戸数を増やして採算を合わせる。

 

もはや新築のメリットは「新しい」「誰も住んでいない」ぐらいかもしれません。
リフォームすれば設備なんかは何とでもなります。しかし、場所、土地や建物の広さはどうにもなりません。
今後、中古住宅に目が向けられるのは必然かと思います。

 

・収益マンション・アパートはどうか?
同じく建築費増加は否めません。また人件費なども下がることはありませんので建築費が安くなることは先ず考えられません。
新築で建てても儲からないのであれば、中古に目が向けられてきます。
「いやいや、これから景気も悪くなるし、人口も少なくなるのに、誰も賃貸マンション・アパートなんか買わんだろ。買手が居なければ価格は下がる、当たり前でしょ!」と定番の意見が出てきます。

 

でも、買える人・企業はいくらでもいらっしゃいます。
相続税対策、物件の入れ替え、投資目的、等々買える人は、いつの時代でも買える体力を備えています。
そして、欲しい人はいても、物件が出にくくなってくる可能性があります。オーナーが手放さなくなるかもしれません。

 

手放さない理由は、単純に次の物件が買えないからです。
多くの賃貸経営者や不動産投資家は、賃貸経営から手を引くことは考えていません。売約して、それを元に更に条件の良い物件を購入して賃貸事業を継続したいと考えています。その次の物件が中々買えない状況です。
良い時に買った優良物件を売却して、わざわざ今の厳しい物件を買いなおす必要が無いと思います。

今高く売却出来るので、収益不動産は売り時かもしれません。でもこれから賃貸経営を続けて得られる収入を考えると、所有していた方がいい場合がほとんどです。

 

高く売って、次に安く買えると良いのですが、そう簡単にはいきません。とりあえず様子見が多いかと思います。

 

 

まとめ
 

今、マイホームや賃貸事業の購入を考えている方、「安くなるのでは?」を期待しない方が良いと思います。そのような考え方は、先物取引やFXのような投機と同じです。
「あの時買っておけばよかった・・・」「やっぱり売っておけばよかった・・・。」意味の無い後悔をしないように、不動産は購入しなければいけません。

 

今は不動産を買う時期ではないと言っているのではありません。
例えば、すごく気に入った物件に出会えたとします。
数ある不動産の中で、その物件との出会いは非常に価値があります。でも、市場価格よりも200万円高いとしましょう。200万円高いという事よりも、どうしても欲しいと思える物件に出会えた価値を大切にしたほうが良いと思います。
最初から、「普通よりも高い」という事を考慮して買うのですから後悔はしませんし、損をしたとも思いません。仮に不動産相場が下がったとしても、あの時に買っておかなければ買えなかったのですから、高値掴みをしたとの後悔も生まれません。

 

知って理解して、それでも欲しいと思う物件なら今が買い時です。
「知る」と言うことがポイントです。
投資はリターンとリスクを理解して、自分自身がどこまでなら受け止められるかを把握して行うことが鉄則です。
不動産の売買も同じことです。
知って、理解して、納得して取引しましょう。

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